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中途採用者の離職原因と対策を知る

名古屋生まれ メンタルヘルスケアサービス(EAP)の ユース.ウェルネスです。

 今後日本での人手不足は、ますます深刻になります。少子化で新卒採用が難しくなり、中途採用を増やす事も検討が必要になります。しかし一般的に、新卒採用者よりも中途採用者の方が離職率が高い傾向にあると言われています。

 中途採用者は新卒採用者のように教育面でのコストがかからず、即戦力としての活躍を期待できるメリットがある一方で、離職率が高いリスクがあります。

目次

1. 中途採用者の離職率が高い原因

2. 中途採用者の離職率が低い会社に共通してみられる特徴

3. 中途採用者の離職率を下げる方法

4. まとめ

1.  中途採用者の離職率が高い原因

 なぜ離職率が高いのでしょうか。まず中途採用者の離職率が高い主な原因を理解しましょう。

1:相談できる上司・同僚がいない

 中途採用でも新しい環境で人間関係を作るのは簡単ではありません。すでにできあがった職場の人間関係の中に溶け込むことができず、仕事で困ったことや悩んでいることを相談できる上司や同僚がいなくて孤独感を覚え、退職するケースは、とてもよく聞きます。

2:社風や職場環境があわない

 職場の人とはビジネスライクに接したいと考えている人が、行き過ぎた体育会系の社風の職場に入社すれば、ストレスを感じて職場に居づらくなり、離職を決意することになります。

3:待遇や条件が違う

 求人案内や面接時にはよい条件や待遇をアピールしていたのに、実際に入社してみると聞いていたのとは全く違い、条件も待遇も悪かったならば会社に強い不信感を抱き、離職を考えてしまいます。

4:昇給の見込みがない

 何年勤めても、またどんなに業績を上げても昇給の見込みがなく、給料が平均よりも低いならば、経済面で強い不安感を覚えて離職を決意してしまいます。

5:長時間残業の常態化

 近年では生活と仕事の調和を掲げる「ワークライフバランス」という概念も浸透してきていることから、長時間労働が常態化している職場に強い不満を抱き、離職を決意する人も少なくありません。

6:ワンマン経営

 社長や幹部がワンマン体質であり、社員の声や現場の声に全く耳を傾けず強引に会社の経営方針を決定し、それに社員を無理やり従わせるならば、会社を見限って離職する事につながります。

7:将来性・安定性がない

 このままこの会社で勤め続けてもキャリアに何のメリットもないことを悟ったならば、自分のよりよい将来のために再度転職を決意することでしょう。

8:やりたい仕事ではなかった

 転職活動を行った人の中には、なかなか内定が得られず焦りを感じて、自分に向いていない職種の会社に応募して採用された場合、結果的に仕事が合わず再び転職を余儀なくされる人もいます。また希望していた会社に入社したものの、やりたい仕事を任せてもらえないことに不満を感じ離職する人もいます。

2. 中途採用者の離職率が低い会社に共通してみられる特徴

 中途採用の離職の原因とは逆に、離職率が低い会社には共通する特徴があります。

1:教育環境の充実

 中途採用者であっても、入社後に手厚い教育システムや研修を受けることができるため、業務や職場にすんなりと溶け込むことができるでしょう。

2:労働時間が適正である

 一律的な長時間労働を社員に強制せず、また残業がない、あるいは残業を少なくするように職場全体で勤めている会社は、働きやすくホワイトな労働環境を社員に提供しているため、離職率は低くなります。

3:長期休暇が取りやすい

 長期休暇が取りやすいということは、仕事一色の生活ではなくプライベートも充実できる会社であることの証拠です。昨今は、労働者としての権利意識が高くなり、ワークライフバランスの充実を重視するようになってきているため、社員の幸福度を考え、長期休暇の取りやすいシステム作りは効果的です。

4:評価制度が確立されている

 人事に関する評価制度が適正で客観的であり、正当に評価されるシステムが確立されているならば、中途採用者を含む社員は、会社に対する不満を感じなくなることでしょう。

5:管理者研修を行っている

 管理者研修を定期的に行い、部下との適切な接し方や指示の仕方などを学ばせるようにすれば、パワハラやセクハラなどの問題行為を行う管理者が減り、働きやすい職場づくりを実現することができます。

3.  中途採用者の離職率を下げる方法

 中途採用者の離職率を下げる方法で特に重要な要素が3つがあります。

1:社内コミュニケーションの活発化

 中途採用者の離職率を下げる方法としてまず重要なのが、社内コミュニケーションを活発にするということです。

上司も同僚も垣根なくコミュニケーションを取るような雰囲気づくりを進めることで、中途採用者が職場で孤立して孤独感を覚えるのを防ぐことができます。心理的安全性が高い職場は、全ての社員の離職予防と生産性の向上につながります。

2:採用段階でのミスマッチ

 異業種からの転職希望者には、予定している配属業務で求めるスキルや経験を明確化してアセスメントや説明をする事が大切です。また面接を1回だけで済ませず2次面接まで行い、応募者の意欲・志望動機などをよく見定めることで、採用段階のミスマッチを減らすことが可能です。また、面接時の質問を工夫や適性検査などで、応募者に適性があるかをよく見極めるようにしましょう。

3:やりがいを見出させる

 仕事にやりがいを感じられないと会社への不満が募り、離職の原因となってしまいますので、単純作業やレベルの低い仕事ばかりを与えず、中途採用者の適性や能力に応じて、適度にやりがいや責任のある仕事を任せることも必要です。社内でキャリアパスを明確化して、評価制度と連動する事もやりがいの見える化になります。

4. まとめ

 政府が雇用の流動化を推進して、求人サイトも増えています。中途採用の応募が増える傾向にある中、離職率が高いのも事実です。採用段階でミスマッチを起こさないように面接を工夫したり、入社後にきめ細かいフォローをして、中途採用者が長く働けるような環境作りを行いましょう。特に入社半年以内の人間関係作りは重要です。その為に本人に任せっきりにせず、上司、同僚や人事関係者が積極的にコミュニケーションを取れるように仕組みや場作りを行う事が、結果的に本人のパフォーマンス向上につながるでしょう。

 ユース.ウェルネスでは、EAPカウンセリングを通じて中途採用者や周り方々のサポートやアドバイスも行っております。是非ともお気軽にお問い合わせください。

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みんなのメンタルヘルス|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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