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人は“得すること”より“損しないこと”を選びやすい

~  仕事に潜む損失回避の心理 ~

私たちは日々、仕事の中でさまざまな判断をしています。

新しい業務に挑戦するか、今まで通りのやり方を続けるか。

改善提案を出すか、波風を立てない選択をするか。

実は、こうした判断の背景には「損失回避」という心理傾向が大きく影響しています。

これは行動経済学のプロスペクト理論で明らかにされた、人間に共通する心のクセです。

今回は、損失回避とは何か、仕事にどのような影響があるのか、そして上手な付き合い方について考えていきます。

目次

1.損失回避とは

2.職場で起こりやすい「損失回避」

3.損失回避と上手に付き合う3つの視点

4.まとめ

損失回避とは、「同じ大きさの利益と損失があった場合、人は損失のほうを強く感じる」という心理傾向です。

たとえば、

〇 1万円もらえる喜び

◆ 1万円失うツラさ

この2つを比べると、多くの人は「失うつらさ」の方がはるかに大きく感じます。

研究では、「損失の痛みは利益の喜びの約2倍」とも言われています。

これは人間が本能的に生存のため「危険を避ける」よう進化してきた名残です。

そのため、損を避けようとする気持ちは、決して弱さではなく、自然な反応なのです。

損失回避は、職場のさまざまな場面に影響を与えています。

たとえば、

・新しいシステム導入に対して「今より悪くなったら困る」と感じる

・改善提案をしたいが「失敗したら評価が下がるかも」と躊躇する

・慣れたやり方を変えず、「現状維持」を選び続ける

これらはすべて、失う可能性(時間・評価・安心感)を避けようとする心理から生まれています。

結果として、

・変化が遅れる

・チャレンジが減る

・ミスや問題が先送りされる

といった影響が出ることもあります。

個人の問題というより、「誰にでも起こる心理反応」として理解することが大切です。

 

損失回避を完全になくすことはできません。

大切なのは、「気づき、付き合い方を工夫する」ことです。

① 「これは損失回避かもしれない」と気づく

迷ったとき、「本当に危険なのか」「損を過大評価していないか」と一度立ち止まるだけで、判断の質は上がります。

② 小さなチャレンジに分ける

いきなり大きく変えようとすると不安が強まります。

まずは試行的に、部分的に取り入れることで心理的負担は軽減されます。

③ 失敗=損失、という考えを見直す

失敗を「学習」や「経験」と捉え直すことで、損失の痛みは和らぎます。

安心して挑戦できる職場環境づくりも重要なポイントです。

まとめ

損失回避の心理は、誰にでも備わっている自然な心の働きです。

しかし、その存在を知らないままだと、変化を避け、可能性を狭めてしまうことがあります。

「なぜ不安になるのか」「なぜ踏み出せないのか」を理解することで、

私たちはより柔軟で前向きな判断ができるようになります。

日々の仕事の中で、

「それは本当のリスクか、それとも損失回避の心理か」と問いかけてみてください。

その小さな気づきが、個人の成長や、職場全体の前進につながっていくはずです。

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