名古屋生まれ メンタルヘルスケアサービス(EAP)のユース.ウェルネスです。。
何となく将来どうしようかなと思う事があっても、真剣に自分のキャリアを考える事はあまりないですよね。
今回は、将来設計にもつながる、自分のキャリア考えるヒントを紹介します。
目次
1.キャリアの語源と意味
キャリアは、仕事の経験だけでなく「生き方」や「人生」との意味があります。キャリアの語源は、ラテン語の
「carrus(荷馬車)」です。荷馬車が通った後の轍(わだち)のように人の生きてきた経験でキャリアが形成されま
す。つまりキャリアとは過去から連続して続いていく「道のり」とも言えます。
現代は大企業に入社しても定年まで安泰とは限りません。キャリア形成を会社任せにしていた時代は終わり、自分の
働き方・生き方について考える必要性があります。
2.キャリアを考える際の5つのヒント
キャリアを考えるためのヒントを5つご紹介します。
(1)自己理解を深める
まず自分の価値観や興味、理想の環境など書き出してみましょう。
思いつくまま箇条書きで出来るだけたくさん書き出す事が大事です。
そうした自分の価値観や優先順位を自身で確認して自己理解を深め、この先のキャリアの方向性を考えましょう。
自己理解を深めるには、家族や友人をはじめ、普段よく接する人に自分の長所・短所を聞いてみるのも良いでしょう。自分では気づけない自分を発見できるかもしれません。
また自己理解ツール(エニアグラム、エゴグラム、ストレングスファインダーなど)を使うのも参考になります。ネットで無料体験できるツールもありますのでお試し下さい。
(2)出来る事を起点にして考える
やりたい事が分からない人は、出来る事を起点に考えるのも1つの手です。
「Will・Can・Must」という考え方があります。Willは自分が成し遂げたい事、Canは自分ができる事、Mustは使命という意味です。
やりたい事(Will)がわからない場合、自分の得意な事(Can)や単にやった事がある程度でも良いので書き出してみましょう。出来る事が明確になると、そこからのやりたい事や価値観、意味も考えることができ使命(Must)が見えてくるでしょう。
(3)働くメリット・デメリットを考える
働くとは、組織で労働するだけでなく、独立、起業や専業主婦(夫)、ボランティア活動、最近ではユーチューバーなども含まれます。考えたそれぞれの働き方のメリット・デメリットを書き出してみると良し悪しが見えやすくなります。
(4)年代ごと役割や理想を考える
人生は、年代ごとに自分も環境も変化していきます。
教育学者D・E・スーパーが提唱した「ライフ・キャリア・レインボー」の図があります。
まず半円図最上部の自分の年齢に当たる数字に〇を付けてみましょう。そこから中心に向かって線を引くと、交わった内容がその年代の一般的な役割になります。
まず今の「家庭人・配偶者・職業人・市民・余暇を楽しむ人・学生・子ども」の役割を自分がどうしているか振り返ってみましょう。そして前述の(1)(2)(3)も見ながら、今後の年代ごとにどう変化して、自分は、どうしたいか、どうありたいか、「将来像」を図に書いてみてましょう。
(5)偶然を期待して行動する
近い将来、単純作業はAIやロボットなどに代替され、人に残されるのは、複雑な思考やアイデア創出が必要な仕事
だけになると言われています。また世界的な環境問題、日本では少子高齢化が予想され、自分の将来にも必ず影響し
てきます。社会や世界の実情を把握しておくことが重要です。しかし全ての情報を集めたとしても、完全な予測は不
可能でしょう。
J・D・クランボルツ教授は、「キャリアの8割は予期せぬ偶発的な要素によって決まる」と提唱しています。米国で
成功を収めた数百人に行った調査では、約8割の人が「自分のキャリアは偶然決まった」と答えています。通常キャ
リアは主体的に積み上げていくものと考えられがちです。しかし、思いがけない事がきっかけで、予期せぬ偶然でキ
ャリア形成される可能性もあります。今のキャリアが未来でどう生きるかは予測不可能な部分もある為、失敗も成長
の機会と捉えて挑戦する事や、無駄・損得でなく色々な人々と出会い、色々な経験をする事が後々キャリア形成の種
となる可能性を期待して行動する事が大切です。
↓↓↓参考資料
企業・学校等においてキャリア形成支援に取り組みたい方へ |厚生労働省 (mhlw.go.jp)
3.まとめ
キャリアは、その人の「道のり」であり、正解も不正解もありません。まっすぐな道のりをたどる人もいれば紆余曲
折を経る人もいるでしょう。
ご紹介した5つのヒントを参考に、自分のキャリアを考えてみてはいかがでしょう。近年、ワークライフバランスの
言葉も周知され、ワークだけでなくライフも考慮してキャリアビジョン、人生設計をしてみましょう。ユース.ウェル
ネスのEAPカウンセリングでは、メンタルヘルスだけでなく、キャリア形成などのご相談も可能です。お勤めの会
社で当社のEAPカウンセリングが導入されていらっしゃれば、是非一度ご相談下さい。
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