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信じる事が現実になるピグマリオン効果

名古屋生まれ メンタルヘルスケアサービス(EAP)の ユース.ウェルネスです。

キリスト教で「信じる者は救われる」との教えがあります。「信じるだけで救われるなら、世の中誰も困らない」と思いますよね。しかし信じる効果が実験で検証されているのです。

その一つがピグマリオン効果です。

目次

1. ピグマリオン効果とは

2. ピグマリオン効果を活用する

3. ピグマリオン効果の注意点

4. まとめ

1.  ピグマリオン効果とは

ピグマリオン効果」とは、他者の期待を受けるとその期待に沿った成果が現れるというものです。

ギリシャ神話の逸話が名前由来です。

反対に他者から期待がなかったとき良い結果が現れないという効果を「ゴーレム効果」言います。

ピグマリオン効果の実験では、アメリカの大学の実験で「賢いネズミ」と「のろまなネズミ」と言われて渡された後に学生の実験用ネズミに対する取り扱いに違いが実証されました。

また学習場面で教師がランダムに選んだ生徒なのに「とてもIQが高く成長が期待出来る生徒」と事前に聞かされただけで、その生徒に対して好意的な態度をとる事も分かりました。

これは事前の情報でその後の行動が無意識に左右され、結果対象者が受ける影響が変わると言う事です。

実際に私達は、他人に対してレッテルを貼って関わります。例えば「高学歴→優秀」「ボランティア参加者→優しい」などは誰でも経験があると思います。 ピグマリオン効果で無意識にポジティブに関わるならいいのですが、ゴーレム効果で「1回言って出来ない→ダメな人間」「質問してこない→やる気が無い」また「女性→男より下」「部下→自分より劣る」「仕事→私生活より優先」などの認識を持った人が組織内でハラスメント的な発言をしたり、働きすぎたりして、結果的に組織全体の生産性低下や離職につながってしまいます。

2. ピグマリオン効果を活用する

・言葉で伝える

ピグマリオン効果を活用するなら、期待や賞賛は必ず言葉で伝えましょう。相手は、直接声かけすることで、期待を感じることができます。行き詰まっているときに励ますことができれば、前向きに取り組み続けられるはずです。

・メンバーに裁量を与える

期待していると伝えていながらも、自分のスキルや発想を発揮できない環境では、期待した結果は生まれにくくなります。期待された側にとっては、口だけの期待と思われ、不信感が芽生えるかもしれません。

期待に沿って行動したいという思いを発揮できるように、メンバーに裁量を与えるのがポイントです。自主的な行動を促し、必要に応じてフォローやアドバイスをするスタンスが求められます。

・適切な課題を設定する

期待通りの結果を目指して取り組む際に、一つのゴールとなる課題や目標が必要です。目標を達成することによって、自信を得ることができ、次へのモチベーションが生まれます。

課題や目標がいきなり高すぎると、壁にぶつかって自信を失う可能性があります。成功体験を重ねられるように、達成可能な課題を適切に設定する必要があります。

・プロセスを評価する

結果だけではなく、プロセスにも目を向けましょう。期待が形になったかを見極めるポイントは、必ずしも結果だけではありません。

結果までの取り組み方や準備、努力なども形の一つであり、プロセスを評価されることで頑張りが認められたと感じられます。

正当な評価をするという面でも、プロセスの評価は重要です。期待に応えられるように頑張ったものの、評価に反映されないとなれば、モチベーションは落ちてしまいます。取り組み全体が評価されるように、人事評価制度の見直しも大切です。

・適度にフォローする

期待を伝えたとしても、成果を出すためにはスキルや経験なども求められるため、途中でつまずくこともあります。期待をかけて後は任せっぱなしではなく、適度なフォローが必要です。 このとき、すべてやってあげるのではなく、ヒントを与えたり、見本を見せたりするなど、自主的な解決を目指しましょう。自分で乗り越えられたときに、自信やモチベーションを得られるはずです。

3.  ピグマリオン効果の注意点

ピグマリオン効果は上手に活用すれば効果を期待できるものの、注意点もあります。働きかけの仕方を間違えると、逆効果になってしまう点に注意が必要です。

2つの気を付けたいポイントをチェックしていきましょう。

① 褒めすぎない

期待をかけつつ、プロセスや結果を褒めることが大切ですが、褒めすぎは逆効果です。現状に満足したり、手を抜いたりするリスクがあり、かえって成長を止めてしまいます。

褒めることと合わせて、次の課題を設定するなど、さらに成長していくきっかけを作りましょう。機嫌をとる為に褒めるのではなく、頑張りや成果に対して褒めることが重要です。

② 過剰な期待をしすぎない

期待すればするほど良い結果が出るとは限りません。過度な期待はかえってプレッシャーになり、本来の能力を発揮できなくなる事があります。 本人が適度な期待だと思っても、期待された側の性格や心理状態によっては、過剰に捉えられることもあります。能力や人間性などを考慮して、適度に期待することが大切です。

4. まとめ

ピグマリオン効果とは、期待をかけることで期待通りの結果を出すことができるという心理効果です。ネズミを使った実験や教育現場での実験で明らかになり、現在はビジネスシーンでも活用されています。

期待や賞賛を言葉で伝えることで、自信やモチベーションを得られ、前向きな行動につながっていきます。

どのような効果かを正しく理解し、自社での人材育成やマネジメントなどに活用してみてはいかがでしょうか。

ユース.ウェルネスでは、EAPカウンセリングの他に、各種研修も提供しています。ご要望に沿った効果的な研修の構築をお手伝いさせて頂きますので、お気軽にお問い合わせください。

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みんなのメンタルヘルス|厚生労働省 (mhlw.go.jp)

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