~ 心がラクになる「比較」との付き合い方 ~
職場では、評価、成果、スキル、働き方など、さまざまな場面で他人と自分を比べてしまいがちです。
「同期はもう昇進しているのに」「あの人は評価されているのに、自分は…」
こうした気持ちを抱いたことがある人は、決して少なくないでしょう。
比べて落ち込んだり、自信をなくしたりすると「こんなことを気にする自分は弱いのではないか」と感じてしまうこともあります。しかし、他人と比べてしまうこと自体は、人としてごく自然な心の働きです。
今回は、「社会的比較理論」をヒントに、比べてしまう心との上手な付き合い方について考えていきます。
目次
1.社会的比較理論とは
人間は、社会や組織など集団の中で生きていくために、自分の能力や役割を自覚した行動で周りから必要(価値)と思われようとします。
しかし私たちは、自分の能力や役割、価値を判断するとき、明確な物差しを持っていないことが多くあります。
そのため、人は無意識のうちに周囲の人と自分を比べることで、自分の位置を確認しようとします。
これが「社会的比較理論」と呼ばれる心理学の考え方です。
たとえば、
・同じ部署の同僚と仕事の進み具合を比べる
・同期の評価や昇進状況が気になる
・周囲の働き方を見て、自分は十分やれているのか考える
こうした比較は、「劣っているから起こる」のではありません。
むしろ、環境に適応し、よりよく働こうとする心の働きなのです。
2.比較がつらくなる時・力になる時の違い
比較には、大きく分けて二つの側面があります。
◆比較がつらくなる時
・自分より成果を出している人と比べ続けて落ち込む
・「どうせ自分はダメだ」という結論だけが残る
・やる気や自信が下がってしまう
この状態が続くと、仕事そのものが苦しくなってしまいます。
◇比較が力になる時
・「あの人のやり方を参考にしてみよう」と学びにつなげる
・以前の自分と比べて成長を実感する
・目標設定のヒントにする
違いは、「比べる目的」にあります。
比較が「自分を責めるため」になるとつらくなり、「自分を活かすため」になると力になります。
3.今日からできる「比較との上手な付き合い方」
では、日常の中でどのように比較と向き合えばよいのでしょうか。
①「他人」ではなく「過去の自分」と比べる
半年前、一年前の自分と比べて、できるようになったことは何でしょうか。
仕事の進め方、周囲との関わり方、気持ちの切り替え方など、小さな変化で構いません。
成長は目立たないだけで、確実に積み重なっています。
② 比較して苦しくなったら、情報から少し距離を置く
評価や噂話、SNSなどは、比較を強めやすい情報です。
必要以上に触れ続けていないか、一度立ち止まってみることも大切です。
③「すごい人」を見たら、学びに変える
自分より成果を出している人を見たときは、
「自分には無理」と決めつけるのではなく、
「どんな工夫をしているのだろう」と視点を変えてみましょう。
比較は、成長のヒントにもなります。
④ 心が疲れている時は、比べない選択もする
忙しさやストレスが強い時は、比較そのものが心の負担になります。
そんな時は、「今は自分を守る時期」と考え、無理に比べないことも大切です。
まとめ
比べる心を、味方につける事が大切です。
他人と比べてしまう自分を、否定する必要はありません。
比較する心は、本来「自分の立ち位置を知り、より良くなろうとする力」でもあります。
大切なのは、
・誰と比べるか
・何のために比べるか
もし最近、比べて苦しくなっていると感じるなら、それは真面目に仕事と向き合ってきた証拠でもあります。
これからは「比べる心に振り回されるのではなく、上手に味方につける」
そんな意識を持つことが、心の余裕と働きやすさにつながっていくでしょう。
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