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「ゲートキーパー」という支え方

〜あなたにもできる小さな一歩〜

 日常の中で、なんとなく気になるあの人。「最近、元気がないな」「なんとなく様子が違うような…」。そんな違和感を抱いたことはありませんか?

 現代社会では、ストレスや悩みを一人で抱え込んでしまう人が少なくありません。深刻な問題に発展する前に、そっと手を差し伸べられる存在、それが「ゲートキーパー」です。

目次

1.ゲートキーパーとは

2.私たちの日常にある「気づき」の力

3.「つなげる」と「見守る」

4.まとめ

ゲートキーパーとは、直訳すると「門番」や「入り口の管理者」という意味を持ちます。

 医療や福祉、精神保健の文脈では「自殺予防のために、危機にある人に気づき、声をかけ、必要な支援につなげる人」のことを指します。

 特別な資格がなくても、「気づく」「話を聴く」「つなげる」「見守る」という4つの基本姿勢をもっていれば、誰もがゲートキーパーになれるのです。

 国や自治体はこの役割を広く普及させるために、地域や職場、学校などでゲートキーパー養成研修を行っており、医療・福祉の専門職だけでなく、企業の人事担当者や地域の民生委員、そして身近な友人や家族にも広がっています。

ゲートキーパーの最初のステップは、「気づく」ことです。

 体調が悪そう、いつもと違って口数が少ない、遅刻や欠勤が続いている、SNSで心配な投稿をしている——こうした小さなサインに気づけるのは、実はごく身近な人です。医師や専門職よりも、毎日顔を合わせている同僚、クラスメート、家族、友人だからこそ見える変化があります。

 たとえば、職場の同僚が最近いつもより静かだと感じたら、「最近どう?忙しそうだけど、無理してない?」と声をかけるだけでも十分です。無理に話を聞き出す必要はありません。ただ「気にかけているよ」というメッセージが、孤立感を和らげ、話すきっかけになります。

「気づいて声をかけたけど、その後どうすればいいのかわからない」——これはよくある悩みです。

 ゲートキーパーは「解決する人」ではなく、「つなぐ人」。専門的な知識やスキルはなくても、必要な支援機関や相談窓口に橋渡しすることで、命や心の健康を守る役割を果たせます。

たとえば、職場の産業医、カウンセラー、自治体の相談窓口、地域の保健師などを紹介したり、一緒に連絡してみるのもよいでしょう。そして何より大切なのは、「つないだから終わり」ではなく、その後もさりげなく「最近どう?」と気にかけ続けること。

見守りの姿勢は、相手にとって安心できる居場所になります。

「でも、自分自身も余裕がない…」という人もいるかもしれません。そんなときは、自分が無理をしない範囲で寄り添うことが大前提です。無理をしすぎると、こちらも疲弊してしまいます。複数人で見守ったり、信頼できる第三者に相談するのも大切な方法です。

まとめ

~誰かの“入り口”になれる優しさを~

ゲートキーパーは特別なスキルを持った人だけの役割ではありません。

ちょっとした気づき、あたたかな声かけ、そしてつなげる力。これらは、誰にでもできる小さな行動です。そしてその小さな行動が、誰かの人生を守る大きな支えになります。

現代は「生きづらさ」が見えにくく、孤立が深まりやすい時代です。だからこそ、一人ひとりが「気づける存在」であることが、社会全体のセーフティネットになります。

あなたのまなざしが、誰かにとっての「安心の入り口」になるかもしれません。

まずは、大切な人の様子に少しだけ目を向けてみることから。

そして、あなた自身も誰かに見守られる存在であってください。

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