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交流分析ー人生脚本で自分を知る

名古屋生まれ メンタルヘルスケアサービス(EAP)の ユース.ウェルネスです。

「仕事や人間関係において、いつも同じようなトラブルを起こす」そんな事はないですか?

それは人生脚本の影響かもしれません。

目次

1. 人生脚本とは

2. 禁止令とドライバーとは

3. 禁止令とドライバーを書き換える方法

4. まとめ

1.  人生脚本とは

人生脚本は「交流分析」の中で用いられる理論です。交流分析は、人の変化と成長のための心理学で、カウンセリング、警察官、教職員など広く用いられています。交流分析では、自分の存在を認めてもらえた他人からの言動や働きかけを「ストローク」と言います。ストロークは「心の栄養」とも言われます。

人生脚本は、幼少期(6歳頃まで)に「親からの言動(ストローク)」などに基づいて形成されます。人はそれ以降、人生脚本に従った思考・行動を無意識に繰り返すようになります。

親からのストロークの影響で形成される人生脚本は、4つのパターンにわかれます。

① 成功者の人生脚本

「褒めてもらえた」など、親から愛情(プラスのストローク)を受けて育ったことによって、「自分を大切にしよう…」と、幼少期、無意識に決断した場合の人生脚本。自己肯定感が高く、自分の夢や希望を叶えようとする人生パターン。

② 平凡な人生脚本

ある程度、親からの愛情(プラスのストローク)を受けて育ったが、挑戦するリスクも体験して「平凡でもOK…」と幼少期、無意識に決断した場合の人生脚本。自己否定と自己肯定を繰り返し普通の状態を繰り返そうとする人生パターン。

③ 敗者の人生脚本

「あなたが悪い!」など、自分の存在を否定されるようなストロークを親から受け取った場合の人生脚本。「こんな自分はダメだ…」と、自分を否定的に捉え失敗を繰り返してしまう人生パターン。

 破滅型の人生脚本

放置・虐待など、幼少期、親からの愛情(プラスのストローク)を殆ど受けられず「自分には価値がない!」と感じやすく、依存症、犯罪などに陥りやすい。この人生脚本で「成功しなければ意味がない!」と自分を追い込んだり、自分を粗末にすることを繰り返してしまう人生パターン。

2.  禁止令とドライバーとは

人生脚本は、幼少期、親から受け取った否定的なストロークから形成されます。それを「禁止令」「ドライバー」と言います。

◆禁止令(「~してはいけない」という思い込み)には、以下の12種類があります。

  • 存在するな

「お前さえいなければ…」など、自分の存在を親に否定された影響で「自分なんていない方がいい…」と自己否定感を感じやすくなり、自分を大事にできなくなる。

  • 成長するな

「大変だからやらなくていい…」など、過保護にされた影響で「子供のままが愛される…」など、依存傾向になりやすくなり、成長できなくなる。

  • 成功するな

「どうせうまくいかない…」という思い込みで、成功しそうになると「幸せになるのが怖い…」と感じ、ソワソワと落ち着かなくなる。

  • 重要であるな

親が放置、無関心だった影響で「自分は重要な人間になってはいけない…」など、責任を負う、注目を浴びることが怖くなり避けるようになる。

  • 感情を感じるな

「我慢しなさい!」など、感情を抑圧された影響で「感情を出してはいけない…」と、感情を抑圧するようになり、表情も乏しく、言動もおとなしくなる。

  • 健康であるな・正気であるな

病気やケガで親に優しくされた経験から「傷つけば優しくしてもらえる…」と思い込みがちになり、自傷、過食症などで、相手の関心や同情を引くようになる。

  • 仲間になるな

「あの子とは仲良くしてはダメ…」など、子供の人間関係に親が過干渉をしすぎた影響で、人と仲間になっていく経験が不足したまま大人になる。

  • 実行するな

納得できないままに「~するな!」と、親から自由を制限され「自由=わがまま=ダメ」と感じ、誰かの許可がないと何もできなくなる。

  • 子どもであるな

「わがままを言わない!」と、親から言われ「迷惑をかけてはいけない…」など、子供らしく楽しむことが苦手となり、自分より相手を優先して、誰かの世話ばかり焼くようになる。

  • 信用するな・愛するな

「忙しいからあとにして」など、頼りたいときに構ってもらえなかった経験から、「どうせ自分は受け入れてもらえない」と思い込み、人に対して壁を作り、人との距離感がわからなくなる。

  • 男であるな・女であるな

「本当は女の子(男の子)が欲しかった…」など、性別や容姿に対する不満を親に言われた経験で「自分のままでは価値がない…」と劣等感を感じ、自信がなく、周囲の評価を気にする。

  •  考えるな

「言う通りにしなさい」など、親の言いなりになるように指示された経験があると、誰かに指示をされないと動けず、自分の意見を考えることができなくなる。

ドライバー(「~しなきゃいけない」という思い込み)には、以下の5種類があります。

  • 完璧でなければ

「ちゃんとやりなさい!」など、親からの厳しい躾で「失敗は許されない!」と無意識に思い込み、自分に対しても周りに対しても完璧を求めて厳しくなる。

  • もっと努力しなければ

「もっと頑張りなさい!」と、何事も一生懸命に取り組むことを親から求められ「限界まで全力を尽くさなければ!」などと無意識に思い込み、周囲に助けを求めたり、休養を取る事ができなくなる。

  • 人を喜ばせなければ

「人の役に立ちなさい!」など、奉仕を強要されると「良いことをすると喜んでくれるはずだ!」と無意識に思い込み、人に余計なお世話をして、受け入れてくれないと混乱する。

  • 急がなければ

「早くしなさい!」と、親から急かされた経験があると、無意識に焦りを感じ、落ち着けず、じっくりとやり遂げることができなくなる。

  • 強くあらねば

「メソメソするな!」など、落ち込んでいる自分を否定されると「弱いからいけないんだ!」と、弱い自分を無意識に否定し「苦境に陥った時、周囲に助けを求められなくなる。

3.  禁止令とドライバーを書き換える方法

禁止令やドライバーは、無意識な存在で本当に人生脚本を書き換えるには、専門のカウンセリングなどが必要です。

しかし前述の「12の禁止令」と「5つのドライバー」から、自身を振返り思い当たるものを書き出し、以下の2点を行うだけでも、気持ちが楽になるかもしれません。

  •  幼少期の自分が、禁止令やドライバーを取り入れる決断をした理由を考える。
  •  自分自身が禁止令やドライバーを取り入れた理由を今の自分が受け止め肯定する。

「理由を考える」「肯定する」が出来ると「禁止令やドライバーの書き換え」のきっかけになり最終的に「人生脚本の書き換え」につながります。

4. まとめ

人生脚本は、自分でも根源となっている価値観に気付いていないからこそ、嫌なパターンを繰り返してしまいます。まず自分がそのパターンを持っている事に気づく事が大切です。

気づけた後は、例えば「完璧でなければならない」ドライバーがあるなら

→「完璧であった方が良い」と緩めるアプローチが出来ます。

その後、本当はどう生きたいか?を信頼できる専門のカウンセラー等と一緒に考えることをお勧めします。

ユース.ウェルネスのEAPカウンセリングでも、契約頂いている従業員の方からご要望があれば「交流分析」を取り入れたカウンセリングや研修も可能です。自分を知る事をきっかけにして「これからどうする」かを考える時間になると思います。

参考サイト↓↓↓

eラーニングで学ぶ15分でわかるはじめての交流分析1 (mhlw.go.jp)

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